使い方

弊社の掛軸は数十回程度の取り出しには耐えることを確認していますが、回数と共に多少の摩耗が生じます。最高級の素材や耐久性、クオリティをお求めになる場合、別途、専門の表具師による制作をご紹介しております。 経年劣化については、保存状態によっては理論上、10年以上は保存可能となっております。

付属の箱に入れて半年に一度程度、2時間程度虫干しして、あとは陰干を半日ほどしてください。虫食いが気になるようでしたら市販の掛軸用の防虫剤をご使用ください。洋服用は絶対に使用しないで下さい。展示し続ける場合は、直射日光が当たらないような場所でお願いいたします。

裂地の部分は正絹、人絹、紙糸、ベンベルグ、レーヨン、綿、アルミ箔などを使用しております。マグネット軸部分にはポリエステルやプラスチックが使用されています。

「Scrothing Picture」の掛け軸は、自然素材を基調とし、中廻しや本紙部分には、和紙や絹、綿を使用しております。軸部分には耐久性と美しさを両立させるため、ポリエステルやプラスチックを使用しておりますが、今後も、よりサステナブルな素材への切り替えや、製造過程の改善を進めることで、お客様によりご満足いただける製品をお届けできるよう努めてまいります。

シミュレーターで複数デザインを作ることが可能です。不明点がある場合は「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。

湿気の少ない部屋で半日から1日ほどかけて壁などに掛けておくと、巻き跡は直ります。それでも直らない場合は上下の軸を外し、傷まないような板の上に置いて重しを1日程度掛けてください。 もし完全に修復されない場合は、手ぬぐいなどをあて布として使用し、裂地部分にアイロンをかけてください。この際、スチームは使用しないでください。 また、和紙部分や切り継ぎ部分にはアイロンを当てないよう充分ご注意ください。

本紙部分については和紙の特性もあり、アイロンで多少治りますが、治りきらない場合がございます。裂地の部分に関してはアイロンでかなり修正できますが、折れ後が残ってしまう場合もございます。紙部分が多く取り入れられている為、取り扱いには十分ご注意ください。

部分によりますが、基本的には作り直しと同様の作業になる為、料金は制作料金と同等となる可能性が高い事をご了承ください。また、現在掛軸を取り巻く状況で職人不足という側面があり、同一部材が入手できな場合がございます。こちらもご承知おきいただければ幸いです。

座って見上げる時に美しく見える寸法＝掛軸における黄金比のようなものがあり、上下の一文字を含めた裂地が2:1や3:2(座る場所の広さや距離に応じる)などがありますので、目線より少し高い位置がおすすめです。とはいえ、基本的には自由に見ていただき普段から親しんでいただきやすくしてもらえれば幸いです。

種類や汚れの程度によって適切な処置が異なります。まずは、弊社までお問い合わせください。

弊社で制作した掛軸は、通常の使用において、お買い上げから1年間、品質に問題があった場合、無償で修理または交換いたします。