オリジナル掛け軸の魅力と作成方法

掛け軸の歴史と魅力、オリジナルで作成する方法とそのかたちまで

掛け軸は、長く日本の暮らしに寄り添ってきた伝統的な表装文化です。床の間の減少や職人の高齢化などにより、かつてほど目にする機会は少なくなりましたが、近年ではその価値があらためて見直されるようになってきました。

静かな空間に調和するデザイン性や、想いをかたちにする表現方法として、掛け軸は今の暮らしにもそっとなじむ存在です。

こちらでは、掛け軸の歴史や用途にふれながら、写真や絵をもとにオリジナルで掛け軸を作成する方法や、注文による現代的な掛け軸の楽しみ方をご紹介します。

掛け軸の起源と日本文化

掛け軸の起源と日本文化

掛け軸は、日本の伝統的な表装文化のひとつとして、長く人々の暮らしに寄り添ってきました。宗教的な背景から始まり、今では家庭や施設でも装飾品や贈り物として広く親しまれるようになりました。こちらでは、掛け軸の歴史と、どのような場面で活用されてきたのかをご紹介します。

掛け軸の始まりと伝来の背景

掛け軸は、もともと中国の書画文化と仏教の伝来とともに、日本に伝わったとされています。平安時代には、仏画を掛けて礼拝するための道具として使用されていました。鎌倉時代から室町時代には茶道や書院造の普及とともに、床の間に掛ける装飾品としての役割が定着し、江戸時代には季節や行事に合わせた絵画や書が楽しまれるようになりました。

現代の掛け軸の用途と魅力

現在では、仏事だけでなく、慶事や季節の行事、人生の節目など、さまざまなシーンで掛け軸が用いられています。和室の飾りとしてだけでなく、出産祝いや七五三、結婚、還暦などの記念品として選ばれるケースも増えています。

掛け軸は、時代とともに用途を変えながらも、日本の暮らしに深く根づいてきた文化です。空間に静かな趣を与えるだけでなく、“想い”や“物語”を伝えるものとして、今も多くの方に選ばれています。贈る人の気持ちをそっと届ける、新しい和のカタチとして、これからもその価値は広がっていきます。

オリジナル掛け軸はどう作る?掛け軸の作り方

オリジナル掛け軸はどう作る?掛け軸の作り方

掛け軸は、書や絵などの作品を布や和紙を組み合わせ切り継ぎして仕立てる、日本ならではの美しいかたちです。本格的な掛け軸は、裏打ちや乾燥、切り継ぎなど、職人の手作業によって仕上げられます。一方で、体験用やワークショップでは、工程を簡略化した「仮巻き(かりまき)」という作成方法が用いられる事があります。

仮巻きは、伝統的な構成を簡易的に再現しつつ、手軽にオリジナルの掛け軸を作れる点が魅力です。以下では、仮巻きの一般的な作り方をご紹介します。

掛け軸作成の基本ステップ

掛け軸づくりを体験的に楽しみたい方には、「仮巻き」と呼ばれる作成方法があります。仮巻きは、伝統的な表装のように裏打ちや乾燥といった工程を省きながらも、掛け軸の基本的な構成を再現できる仕立て方です。以下では、仮巻きの作成工程をご紹介します。

ステップ1:本紙(ほんし)を準備する

まずは掛け軸の中心になる作品を用意します。書や絵、写真などが一般的で、和紙や画用紙など薄手で平らに扱える素材が適しています。本紙は掛け軸全体の印象を左右するため、配置やサイズ感にも配慮します。

ステップ2:仕上がりのサイズと構成を決める

仮巻きでも、上下に天地、中ほどに本紙、周囲に余白を設けるなど、掛け軸の基本構成を意識すると仕上がりが整います。本紙の上下や左右にどれくらいの装飾部分を付けるかをあらかじめ決めておくと、貼り合わせの工程がスムーズです。

ステップ3:表装材(装飾紙や布)を用意する

本紙の上下や左右に貼る装飾用の紙や布を用意します。裂地のような役割を担う素材で、必須ではありませんが、全体の統一感や華やかさを出すのに役立ちます。

ステップ4:貼り合わせる作業

本紙と装飾材をバランスよく配置し、平らな面でのり付けまたは両面テープで貼り合わせます。空気が入らないよう丁寧に貼ることで、シワのない仕上がりになります。切り継ぎのような工程は再現しきれなくても、構造を意識することで掛け軸らしい見栄えになります。

ステップ5:軸棒(または代用品)を取り付ける

上下に丸棒を取り付けると、巻いたり吊るしたりする際に安定します。固定はテープやのりを使用し、表から見えないよう裏側に接着します。

ステップ6:吊り紐をつける

掛けて飾る場合は、上部に紐を取り付けます。裏面にテープや糊で留めるだけでも対応できます。飾らず保管するだけなら省略可能です。

ステップ7:完成・調整

全体を見渡してバランスを整えたら完成です。仮巻きはあくまで簡易な形式ですが、素材の選び方や構成の工夫によって、掛け軸の基本形に近づけることが可能です。完成品は丸めて保管もできるため、贈り物や記念の保管用としても活用されています。

手軽ながらも「本紙を中心に貼り合わせて構成を整える」という伝統的な考え方を取り入れることで、見た目にも丁寧な印象の作品に仕上がります。

写真や絵を送って注文。想いをかたちにする掛け軸づくり

「掛け軸を作ってみたいけれど、材料をそろえたり工程を覚えたりするのはちょっと大変そう…」

そんなときは、写真や絵を送るだけで、想いをかたちにする方法があります。オリジナル掛け軸を、写真や絵をもとに手軽に注文できるサービスなら、思い出をやさしく、丁寧にかたちにすることができます。以下では、写真や絵をもとに注文できるオリジナル掛け軸制作サービスの特徴についてご紹介します。

スマホの写真から、世界に一つの掛け軸に

スマートフォンで撮った写真や、お子さまの描いた絵など、日常のなかの一枚からオリジナルの掛け軸を作ることができます。特別な準備は必要なく、データを送るだけでOK。作品に込められた想いをそのまま、和のかたちに仕立てられます。

シミュレーターで仕上がりを確認できる

オンライン上で、裂地の色や柄を選びながら完成イメージを確認できるシミュレーターが用意されているのも安心なポイントです。組み合わせは数百通り以上あるため、自分の好みに合わせて、納得のいくデザインをゆっくりと選ぶことができます。

一つひとつ丁寧に仕立てる安心感

ご注文いただいた掛け軸は、専門のスタッフが一つひとつ丁寧に仕立てます。手作りの温かさと、プロの仕上がりが両立した、美しい一枚に仕上がります。

贈り物や記念に選ばれる理由

結婚・出産・七五三などの人生の節目や、お祝い、退職記念などの贈り物にもおすすめです。一過性の「モノ」ではなく、心に残る「想い」を贈ることができる、新しいかたちのプレゼントとして、多くの方に喜ばれています。

自分で作るのが難しくても、あなたの想いをかたちにすることができます。「大切な瞬間を、和のやさしい意匠にのせて未来へと引き継いでいく」そんな掛け軸の魅力を、ぜひ身近に感じてみてください。

※当社では「仮巻き」での製作ではなく、伝統的な製作方法を踏襲しつつ、マグネット式のオリジナル機構などを用いた製作方法を採用しています。

Scrothing Pictureのこだわり

Scrothing Pictureは、日々の暮らしの中にある大切な一枚を、掛け軸としてやさしく形に残すサービスです。

写真やお子さまの絵などをもとに、世界にひとつだけの掛け軸をお仕立てしています。

色や柄は、専用のシミュレーターで自由に選択し、完成イメージを見ながら、安心して進められるのも特長のひとつです。

仕立ては、専門スタッフが一つひとつ丁寧に対応し、心を込めて作業します。

思い出をそっと包み、やさしく未来へと引き継ぐ。

Scrothing Pictureは、そんな想いをかたちにする存在でありたいと考えています。

オリジナル掛け軸ならScrothing Picture

販売業者 New Function合同会社
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